ここから18年間待たされた人の胸中を察するにどう感想を述べたらいいものか。ひとことでいうと、あまりにもあんまりだったと思う。
読了した後、ん??ここで終わり?四巻もひっぱっといて??何か大切なことを読み飛ばしたのでは??と思い、珍しく終わりの方を再読してしまったぐらい。
一、二巻の寒村の情景描写がただただ長く、三巻でようやくでてきた王の英雄譚が始まるのかと思いきや、そういう英雄的な描写もなく、四巻の残り1/4ぐらいから始まる、いままでの重要な設定を無視してきた、なんか??あまりにも疑問符????が怒涛のつく救出劇。そして黒幕とおぼしき人物が実は仲間だった??……なんぞこれ。
さすがにプロットが陳腐な気がしたけど、これ、次に予定している外伝で補完するために、こういう書き方したのかな?と思うことにしたら、勝手に腑に落ちた。
この作品を読んだ後思ったのは、指輪物語の王の帰還の爽快・痛快さ、伏線の回収による納得感。物語はああいうのがいいな(好みの問題ってだけじゃないと思われ)。
あまりにもスッキリしなかったため、他人の感想をいろいろ読んでしまったが、似たような人が多く、不思議と気持ちが落ち着いた。
ちなみに、読書メーターはやたら褒めている感想が多いけど、Amazonは★4でも酷評が多い。このあたりは面白いなと思った。