陽子、祥瓊、鈴の三人の少女の物語。
自分ではどうしようもない様々な不幸を抱えているゲスト少女2名が、「他責」的な思考から主人公陽子を殺めようとする話。
前半は怨念がこもってくる女性の恐ろしい話。小野不由美らしくわりと冗長的な話が放り込まれてくるので、動きはすくなくわりとしんどい。
後半から、少女たちを助ける男たちが英雄的に活躍しながら話は戦争描写に。
ここ、おそない頃に読んだ指輪物語よろしく、固有名詞が頻出してきて、少々頭が困惑気味になるも、王たる立場をわきまえた陽子が活躍したところで大団円となってよかった。
そういえばこの話も前巻と同じく、暴れん坊将軍と同じ構造で、王が町人に溶け込んで暮らす中での事件だったな。話がつくりやすいんだろうか。