十二国記の名前は知っていたけど、読んだことがないことが気になっていた上、新刊でるとかで盛り上がっているので拝読いたしました。
なんとなく、十二国記=オリエンタル要素のファンタジーって前知識しかなかったので、想像といろいろ違った点がある意味おもしろかった。
「魔性の子」は、冒頭の伏線をどう回収してファンタジーにつながっていくのか……というところを期待して読んでいただけに、おおぅホラーテイストかいなと思わされた。
わたしは高校生の頃は絵を描いていたので、なんとなく冴えない高校の頃を思い出しながら読みましたが、児童向けに書かれているなら、子どもたちは割と退屈だったんじゃないかなーと思いました。専門用語が頭にすーっとはいってこないんじゃないかなとかとか。
あと、読了して気がついたけど、これがシリーズ1巻ではなく、序章なのね。
「月の影 影の海」は、タイトルからしてファンタジーテイストになったものの、上巻は魔性の子よろしく、すっきりしない展開が続く。ついAmazonレビューを見ると、下巻までの我慢とコメントしている人がいるから我慢して読みすすめる(魔性の子でた耐性はついた)。
下巻に進むと会話が増え、読みやすさと展開が速くなる。最後の段や、ケイキと再会するところまですっ飛ばしていくところとか、わりと大胆な構成のように感じる。指輪物語とかだと偽王との戦いは描写を細かく書かれていそうだなーと。
たぶんシリーズを読んで進めていかないと、コアなファンほどの熱量は増えていかないのかも。そんな気がしました。