シリーズ0 「魔性の子」とセットの作品。
ようやくここで伏線回収となるわけだけど、いままでの長編モノの十二国記と異なり、中だるみが少なくテンポよく読んでいける。
ただ、李斎が景国に助けを求める動機付けがちょっとというか、かなり弱くてそこがどうにも釈然としないまま読了(特に納得のいく伏線はなかった、何かあるのかなと思ったけど)。いままでの国とのつながりや国力を考えたら雁国へ行かない?などなど。
キャラクターはいままでの登場人物がぶわっと集まり、なるほどね、大団円にもっていきたいのだねと思って読んでいたら、麒麟救出作戦までのお話。ここから18年間新刊がでなかったのかなー、ファンにはたまらんねとも思ったり。