わけあって京都と大阪を往復しながら働いている。
京都市内、四条通りにはもう鉾建てが始まっており、鉾が並ぶと一気に祇園祭感が出てくると同時に、盆地独特のむっとした蒸し暑い熱気があたりを充満してきます。
写真の長刀鉾はくじ取らずでいつも一番先頭と決まっている鉾です。たぶん、一番有名です。お稚児さんが乗る鉾でもあります。様々な鉾はありますけど、長刀鉾は子どもながらにかっこいいと思っていました。徐々に大きくなると、月鉾(語感がよい)、船鉾(造形がよい)あたりが好きになってきました。
宵宵山ぐらいになると、観光客がどっとおしよせてくるシーズンでもあり、京都の人は、表立っては口にしませんが、「こんなに暑いのに、遠くからぎょうさんきはりますわぁ」とうんざりおもっている。
何故かと言うと、道路は止まり、宅配は遅延し、電車は人だらけという三重苦でもある。ついでに昔は朝の街中はゴミだらけという惨状で、三条じゃなくって四条に住んでいた同僚はゴミのなかを歩いて帰宅すると嘆いていました。
その同僚は、労働環境が悪いと事務所をでていったものの、やはり戻ってきたいと言ってきたことがありました。世の中にはもっとひどいところがあることにあとで気がつくという「隣の芝生事件」です。その同僚氏はえらい方々の協議の結果、戻ってくることは許されなかったので、それ以降疎遠になってしまいました。
辞めなきゃよかったと彼は言っていましたが、後の祭りである。