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蓼食う虫

週末に大好きな鮎(養殖の安いもの)を食べました。

塩焼きにして食べたのですが、やはり蓼酢をかけていただきました。蓼って、鮎の塩焼きにぐらいしか使いみちを知らないのですが、世の中には蓼農家というものがあるのだろうかとふと思いました。蓼食う虫も好き好きといいますが、やはり鮎にはすこし苦味のある蓼があうなぁと再認識した次第です。

 

ところで先日、前職の先輩からわたしの前の上司の作品集をいただきました。なんでもまもなく退職(定年)ということで今までの業績をまとめたそうです。

わたしはあまり人の好き嫌い(苦手)がない方なのですが、ただ、どうにもこの上司だけは苦手というか、人として好きになれない稀な人でした。
そして、嫌なことはさくっと忘れる性格のわたしですが、ペラペラと作品を眺めていたら、上司のことがいくつか蘇ってきました。

まず、入社してすぐに新幹線のチケットを頼まれて窓際を取ったら、
「ぼくは通路側がいいんだ!」とキレだしたことがありました。いやいや、それならはじめに言ってよとか。

それから、昼食に同僚と行くことを禁止しました。自分以外のメンバーがつるむのがただたんに嫌だったんでしょうね。そういう人間の度量が矮小な人でした。

最悪なのは、職の貴賎をあからさまに言ってましたね。協力会社の人を見下したり。
あの仕事をやるようにだけはなりたくない、みたいな。

 

前から興味があるというたこ焼きをならんで買ってきたら「いつまでかかっているんだ!」といきなり怒られたり。ついでにたこやきはしっかり食べてましたね。


そのあたりがわたしとどうにもあわずというか、気持ち悪かったです。などなど、思い出せば思い出すほど、駄目なところばかり思い出しました。

そんな人間性が最悪の上司ですが、彼を好んで仕事を発注する人もいるから不思議なものです。もちろん人間性と作品とは別物なのは分かっていますが。


そして、ようやく定年になってこの業界からいなくなると思うと、いままで喉の一番奥に刺さっていた魚の骨のようなモノが取れたのでした。