東京出張の合間に時間ができたので、草間とミュシャを観に国立新美術館へ行ってきました。
草間といえば、ハプニングが専門の私にとってはスターなのですが、あまりにも大衆受けしており、少し食傷気味でした。
そんなもやっとした感じを払拭させてくれたのがこのNHKの特集で、まぁ、あいかわらず精力的に活動している姿に、単純に心を打たれました。
死ぬまで前衛芸術家。
肩書が前衛芸術家って人も21世紀にはなかなかいないと思います。
館内の一部は撮影可能。
その昔、学芸員実習を受けていた頃。
草間の作品は「ドットキュレーション」と呼んでいた記憶があるのですが、館内の解説には、「ネットペインティング」と説明されていました。
この「ネットペインティング」という何気ない説明書きに狂気を感じられる人は、センスがあるというか本当に幸運だと思います。
つまりは「水玉」で有名な草間彌生は「水玉を書いているのではなく、水玉の残り部分(=網目、ネット)をペインティングしている」んですよね。
これはNHKの映像や、キャンバスのマチェールを見ればよく分かります。
(もっとも、●をひたすらペインティングしている作品もあります)
横浜トリエンナーレも見損ねたステンレスの珠だ!!
最後にシールを貼る部屋がありーの。
わたしもカーテンの後ろにこっそりと貼っておきました。
見つかりにくい場所に鉛筆による直筆サインがありました。
まさに草間彌生の死に直面するかのような迫力に圧倒された展示会でした。
ところで、ショップが尋常じゃないぐらい混んでいるともう一つの話題で有名です。
GWに行かれる人は大変だろうなぁと。