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「命もいらず名もいらず」を読んだ

 

命もいらず名もいらず 上 幕末篇 (集英社文庫)

命もいらず名もいらず 上 幕末篇 (集英社文庫)

 
命もいらず名もいらず 下 明治篇 (集英社文庫)

命もいらず名もいらず 下 明治篇 (集英社文庫)

 

 

山本兼一による「山岡鉄舟」の本。

山岡鉄舟って無学のわたしにはなんとなく聞き覚えがあるようなぐらいの存在で。海舟とか鉄舟とかややこしやな……程度に思っていた人。

一見、破天荒な幕末の怪人の話のようで、哲学的な深みのある話でおもしろく読めました。

前半はちょっとだらだらと修行と日常のエピソードが続くのですが、後半にはいってから、一気に面白くなり、江戸城の無血開城~明治天皇の教育係を勤めた逸話など、どれも面白い。

「書」「禅」「剣」を極める話に、なにかしら自分で何しとげたことがひとつでもあったかなと反省する毎日です。

幕府に忠義を尽くす怪人として、 河井継之助と対象的な人生だなーとも。

 

「精神満腹」精神満腹ならば物事は必ず成就する。

 

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(2018/11/26)

追っかけで観ているNHK大河ドラマで山岡鉄太郎を見る。

気迫のこもった役者さんなどは良かったのですが、主を信じられなくなったら侍ではないというセリフ回しのところとハラキリ圧迫説得のところなど、心に描いていた感じと乖離があり少し残念。
続いて観た、上野戦争のところはもう少し活躍してくれたら嬉しかったなとも。