NHKの大河が始まる前に読もうと思っていたら半年経っていた。
前半は、征韓論であれこれ議論が割れながら、下野したるわ、やめとこかな、おい、しないんかいみたいな西郷が続く。煮え切らない西郷。こけおろされる桐野。
中盤は、下野後、狩猟にあけくれる西郷どんと沸騰してくる政府周辺のお話。そんなにこけおろされない桐野。
終盤になり、ようやく西南戦争になる。やはりこけおろされる桐野。
人物主義の小説(フィクション)があまりにも史実のように書かれるので、司馬史観なんて呼ばれるのかなーと思いながら読みましたが、下野後の西郷の愚鈍さについては、十二分に分かりもした。
読了後、仕事でたまたま、鹿児島へ行くことに。城山にも運良く行ってきましたが、たしかに城としてのスケールは小さく、外敵からの侵略にそなえていなかったんだなと思いました。
そういや、古いボードゲームで、戦国大名だったと思うけど、薩摩あたりから始めるのが割と好きだったのも、同じ理由だったりします。
今、サンセットゲームズで再販しているんですね。値段みたら9,800円でちょっと手が出ないけど欲しいなぁと思ったり。