役所広司がカンヌを取った映画。
なんか気になりつつもそれほど期待していなかったのに、とてもおもしろいというか興味深い映画だった。
映画の視線が小津安二郎っぽいなぁと漠然と思っていたけど、監督は小津研究もされている方であった。
劇中、平山(役所広司)の修行僧にも似た、ルーチンの繰り返し、反復と、少しずつ違う毎日があることが贅沢だと気がつかされる。
長井短さんという俳優さんは初めて知ったが、どうにも気になる存在感だし、姪っこの方は新人とは思えない演技力。
終わってから、居酒屋のギターがあがた森魚だと気がついた。やられた!
もう一度観に行かないと。