今週のお題「晴れたらやりたいこと」
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残念ながら、わたしの場合は雨乞いである。
わたしの生家は真言密教系の末寺で、代々雨乞いを行っている。ちなみに、晴れが続くと村の長老ならぬJAのえらいさんから雨乞いを頼まれる。
雨乞いといっても巫女が祈祷をするのではなく、寺なので護摩焚きをするのである。護摩を積み上げるのにほぼ半日、火をつけ読経を続けるだけでさらに2時間が終わる。もちろん科学的にはなんの根拠も無いが、続けることに価値があると祖父が言っていたので、諦めの境地で焚いている。
雨乞いが始まると、母はなんかキャンプファイアーみたいだねと、若い頃を思い出すのか、少し興奮する。
わたしは雨が降る祈りの成果より、ただただ熱いだけのこの苦行が、護摩堂に引火してボヤ騒ぎにならず、無事に終わることを祈っている。そういえば火災保険には入っているが本堂が文化財の指定を受けているので、火事にあうとなにかと面倒だ。
というお話をもう少し書きたかったのですが、マジレスすると梅干しの土用干しぐらいしか思いつかなかったのだ。
(おしまい)