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sekerto internacionalo

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった


京都の大学に進学した作者が、モラトリアム期に自分探しの為、海外を放浪してから、
ふたたび戻ってきた京都で罠猟師となっていく日々を書いたエッセイ。
文体もとても読みやすく、一気に読ませていただきました。
 
京都の山にこれだけの獲物がいることにまずおどろき、
また、狩猟といっても、わな猟、網猟、銃猟などいろいろあることを知り、
さらに罠の準備から罠の設置、捕獲、解体まで非常に興味深く、
ほうほうふむふむでした。
 
てっきり鉄砲でしとめて・・・・・・というお話かと思いきや、
わなを仕掛けて、とらえた獲物を撲殺するという非常にプリミティブな猟で、
そのことが人と食べることをあらためて考えさせられます。
 
興味深く読み進めていく間に、学生時代、マキノ町にある先生のアトリエへ遊びに行った時に、
早くついてしまったので庭先で待っていたところ、隣のおじさんが銃猟した鹿をいただきましたが、
非常に癖もなくおいしかったことを思い出しました。
  
それから、小学生の頃に読書感想文を書くために読んだ「くまうちの日までに」も
思い出しました。あのお話もそうでしたが、たしかおじいさんがマタギでってあんまり覚えてないか・・・・・・。
 
今まで、狩猟などど考えたこともなかったけど、いちど解体を見てみたいと思いました。